遊びながら子どもの成長をサポートできる知育玩具。
1歳の子どもにおすすめなのは、「アンパンマン にぎって!おとして!光るくるコロタワー」や「プラステン」などです。
手先が器用になってきたり「ジブンデ!」の気持ちが芽生えてきたりと、心身ともに大きく成長するのが1歳の時期。
遊びを通して五感を刺激できるおもちゃを選びましょう。
この記事では、元保育士である筆者が1歳の子どもにおすすめの知育玩具を紹介します。
保育園で子どもたちがよく遊んでいたおもちゃを厳選しました!
1歳向けおもちゃ・知育玩具の選び方
1歳の子どもにおもちゃを選ぶ際には、以下を参考にしてください。
それぞれの内容について、1つずつ解説していきます!
安全面に配慮されたおもちゃを選ぶ
1歳の子どもでも、おもちゃを口に入れてしまうことがあります。
誤飲を防ぐため、トイレットペーパーの芯を通ってしまう大きさのおもちゃは避けましょう。
またSTマークのついているおもちゃを選ぶと安心です。
STマークとは、日本玩具協会が策定した玩具安全基準(ST基準)を満たしているおもちゃに付けられるマークのこと。
子どもは大人が思ってもいない遊び方をすることがあります。
何よりも、安全に遊べるおもちゃを選ぶことが大切です!
機能がシンプルなおもちゃを選ぶ
1歳の子どもには、機能がシンプルなおもちゃを選びましょう。
なぜなら、複雑なルールや内容を理解することがまだ難しいからです。
シンプルなおもちゃとは、具体的にいうと「押す」「たたく」「ひっぱる」などの動作がはっきりしているもののこと。
1歳は単純作業をくりかえし行うことが楽しい時期であり、くりかえし遊ぶことで集中力を鍛えることにも繋がります。
いろいろな遊び方ができるおもちゃを選ぶ
いろいろな遊び方ができるおもちゃを選ぶことも、大切なポイントです。
その理由は、子どもの創造力が育つから。
積み木を例に考えてみましょう。
積み木は「積む」「倒す」「重ねる」「並べる」など、何通りもの遊び方ができます。
「こうしたらどうなる?」と試してみる力、どうすれば思うようにできるかを考える力が育ち、うまくできた時には大きな達成感が味わえます。
キャラクターがついたおもちゃは楽しいですが、子どもの創造力や思考力を鍛えるときには絵柄のないおもちゃのほうが集中できます。
子どもの発達をサポートするおもちゃを選ぶ
1歳の子どもは、遊びのなかで心身ともに成長していきます。
- ものの名前や色を覚える
- 自分の感情に気づく(嬉しい、嫌だ、〇〇したい)
- 指先が器用になる
- 簡単なやりとりが楽しめる(ちょうだい、どうぞ)
- 一語文が出始める(ワンワン、ブーブー)
これらの成長は、毎日のくらしや遊びのなかで身についていくもの。
「黄色だね」「楽しいね」「これ、ちょうだい」「ワンワンだよ」など、一緒に遊びながらたくさん声かけをしてあげてくださいね!
五感を刺激できるおもちゃを選ぶ
1歳の子どもには、五感をたくさん刺激できるおもちゃを選びましょう。
- 視覚(見る)
- 聴覚(聞く)
- 触覚(触る)
- 嗅覚(におう)
- 味覚(味を感じる)
これらをまとめて五感といいます。
主に遊びのなかで刺激できるのは「視覚」「聴覚」「触覚」の3つ。
- カラフルな色や動物などのイラスト
- カラカラ、シャカシャカなどの音
- 布・プラスチック・木などの触り心地
いろいろな色や音、感触が楽しめるおもちゃを用意してあげましょう!
【1歳】買ってよかったおもちゃ・知育玩具おすすめランキング
1歳におすすめの知育玩具ランキングを紹介します!
それぞれのおもちゃについて、1つずつ見ていきましょう。
1位:たのしく知育! やみつきボックス+【トイローヤル】
- 20の仕掛けと35の刺激がこれ1つに
- 指先の巧緻性が高まる
- 思考力、集中力が身につく
- 単3電池が3本必要
- プラスチックのため破損に注意
- 色の認識が難しい可能性あり
「つまむ」「にぎる」「回す」などの指先を使える仕掛けが20個あるのが、このおもちゃの大きな特徴。
楽しい音や光も合わさって、子どもの興味が惹きつけられます。
指先を使って遊ぶことは、子どもの脳を育てるためにとても重要です。
パステルカラーのため子どもにとっては色を認識しにくい可能性はありますが、指先をたくさん使うことで思考力や集中力、ものの因果関係を理解する力が育ちます。
2位:パロ|ハンマートイ【レシオ社】
- 単純作業をくりかえし楽しめる
- ものを叩く機会の提供ができる
- 手・腕の力も身につく
- ハンマーが当たると危険
- 1歳前半はハンマーで叩き入れるのが難しい
1歳になると、ものを投げたり叩いたりすることが増えてきます。
そんな時期におすすめなのがパロです。
木製ボールをハンマーで叩いて穴から落とすおもちゃなのですが、意外と簡単には落ちない仕組みになっています。
そのため何度もカンカンとボールを叩けるので、ものを叩く機会を作ってあげることが可能です。
ハンマーが難しい子でも、手でグッとボールを押し入れて遊べます。
3位:プラステン【ニック社】
- 集中力が身につく
- 何通りもの遊び方ができる
- 色や数の認識が遊びのなかで学べる
- 大人と一緒に遊ぶ必要がある
- 棒でケガをしないよう注意が必要
保育園によく置いてあるおもちゃの1つがプラステン。
5本の棒がついた土台と、ドーナツのような形のリングのセットになっています。
- 棒にリングを落とす
- 紐通し
- 棒を通さず積み重ねる
など、いろいろな遊び方が楽しめますよ。
リングを口に入れてしまう可能性があるので、遊ぶ際には大人が一緒に遊んであげてくださいね。
4位:アンパンマン にぎって!おとして!光るくるコロタワー【ジョイパレット】
- 楽しい音と光で興味を惹きつけられる
- 何度もくりかえし楽しめる
- 片付けも簡単
- 付属のボール以外のものを入れてしまう可能性がある
子どもが大好きなアンパンマンのおもちゃ。
穴にボールを落として何度もくりかえし遊べます。
ボールを落とすとアンパンマンのメロディや愉快な音が流れるので、興味をもって楽しく遊んでくれますよ。
1歳ならではの特徴として、付属のボール以外のものを入れてしまうこともあるでしょう。
パーツが簡単に分解できるので、すぐに取り出すことができるので安心してください。
5位:トレインカースロープ【ベック社】
- 追視力が育つ
- 何度もくりかえし楽しめる
- 指先の巧緻性が高まる
- 木製おもちゃのため価格が高め
- スロープで顔などをぶつけないよう注意
カタンカタンと車がリズミカルに落ちていくおもちゃです。
くぼみに合わせてまっすぐ車を置かないと走らないので、初めのうちはうまくできないかもしれません。
そんな時は大人がやって見せたり、「こうするんだよ」と何度も教えてあげたりしてください。
何度もくりかえし遊べるので集中力が育ち、目で車を追うことで追視力も身につきますよ。
6位:積み木(白木&カラー)100【Hape(ハペ)】
- カラフルな色づかいで視覚を刺激
- 空間認知能力が育つ
- いろいろな遊び方ができる
- 放り投げると危険なので注意が必要
色鮮やかな4色(赤・青・黄・緑)と白木が100ピース入った積み木です。
積み木を積み重ねることで、空間認知能力が育ちます。
積むだけではなく並べたり倒したり、家などの形を作って楽しんだりと、いろいろな遊びが楽しめるのも積み木の特徴。
片付けの際には、容器に入れるだけでよいので楽ちんです。
7位:ピックアップパズル【ボーネルンド】
- 形の認識ができるようになる
- ものの名前を覚えられる
- 指先の巧緻性、集中力が育つ
- できるようになると飽きて遊ばない可能性あり
遊びを通して色や形、ものの名前を覚えられるパズルです。
「てんとう虫だね」「三角だね」など、イラストや形の名前を言いながら一緒に遊ぶことで、言葉の発達のサポートができますよ。
「パズルで遊ばせてあげたいけれど、ジグソーパズルはまだ難しい」という子どもにおすすめです。
長い間遊べるおもちゃというよりは、期間限定で遊ぶものというイメージです。
8位:くもんのジグソーパズル ステップ2【KUMON TOY】
- 1箱にピース数の違うパズルが4種類
- スモールステップ方式で取り組める
- 子どもでも持ちやすい形状
- 最初から1人で遊ぶのは難しい
ピックアップパズルが簡単になった子どもにピッタリなのが、くもんのジグソーパズル。
1箱の中にピース数の違う4種類のパズルが入っているので、だんだんと難しいパズルに挑戦できるようになっています。
初めは大人と一緒に遊ぶことで、だんだんと自分ひとりでできるようになっていくのが子どものすごいところ。
一度できるようになると、くりかえし遊んでくれますよ。
1人で集中して遊んでいるときには、声をかけずに見守ることも大切です!
9位:ダントーイ キッチンセンター【ボーネルンド】
- 日常の再現遊びができる
- 子どもに使いやすい大きさ
- 軽くて扱いやすいプラスチック製
- 場所をとる
- 遊ばなくなった後の処分に困る
1歳の後半ごろになると、大人のマネを楽しむようになってきます。
また「何が食べたいですか?」「どうぞ」などのやり取り遊びを楽しむのも、この頃の特徴です。
キッチンセットがあれば、よりリアルな再現遊びが楽しめて、コミュニケーション力や社会性を育てることにも繋がります。
子どもが遊びやすい等身大サイズなので、場所をとるのがデメリット。
このようなおもちゃは、レンタルを利用するのもおすすめです。
10位:カラーラベル
- 指先の巧緻性が高まる
- 集中力が育つ
- 安価で手に入る
- 剥がしやすいように事前準備が必要
- ゴミが出る
カラーラベルはおもちゃではありませんが、実は1歳ごろの子どもにはぴったりの遊び道具。
「台紙からシールを剥がし、粘着面を下に向けて紙に貼る」という動作はちょうど良い難易度で、巧緻性を高めたり集中力を養えたりします。
ポイントは、子どもが扱いやすいようにカラーラベルを5枚ずつ程度に切り分けること。
また初めのうちは台紙を半分に折って折り目をつけることで、子どもが自分で剥がしやすくなります。
直径2センチ程度のシールから始めて、徐々に小さくしていくのもおすすめです!
1歳向けおもちゃ・知育玩具を選ぶ際の注意点
最後に、1歳向けの知育玩具を選ぶ際の注意点を解説します。
1つずつ見ていきましょう。
誤飲に注意する
1歳半ごろまでは、おもちゃを口に入れて遊ぶ子も多いです。
そのため、誤飲には十分に注意しましょう。
トイレットペーパーの芯を通る大きさのものは、子どもの口に入るといわれています。
指先を使って遊ぶおもちゃなど、徐々に細かいおもちゃも増えてくる時期。
誤飲の可能性のあるおもちゃで遊ぶ際には、大人が隣で一緒に遊ぶようにしてください。
子どもが興味を持つおもちゃを選ぶ
1歳を過ぎると、徐々に自我が芽生えてきます。
0歳のころは大人の言うことを素直に聞いてくれていた子も、「イヤだ!」「〇〇がいいの!」と自己主張をするようになるでしょう。
自分の気持ちを相手に伝えられることは成長の証であり、とても大事なこと。
でも、せっかく買ったおもちゃで遊んでくれないと悲しいですよね。
おもちゃを選ぶ際には、子どもが興味を持ってくれるおもちゃを選ぶのがよいでしょう。
また興味を持ってくれなかったとしても、しばらく時間が経つと興味が移って遊んでくれることもあります。
気長に待ったり、大人が一緒に遊んだりしてみてください。
指先をたくさん使えるおもちゃを選ぶ
1歳の子どもにおもちゃを選ぶ際には、指先をたくさん使えるおもちゃを選びましょう。
なぜなら、指先を使うことで脳も成長するから。
具体的には「つまむ」「ひっぱる」「積む」「押す」「穴や棒にものを通す」などの動作がよいです。
この記事で紹介した知育玩具ランキングでは、これらの動きが何度もくりかえし楽しめるおもちゃを紹介しています。
ぜひ知育玩具を選ぶ際の参考にしてください!
まとめ:知育玩具で子どもの成長をサポートしよう
知育玩具は、遊びを通して子どもの発達をサポートしてくれるおもちゃです。
1歳の子どもに知育玩具を選ぶ際には
- 何度もくりかえし楽しめること
- 機能がシンプルであること
- 指先をたくさん使えること
これらに注目し、子どもが興味を持ってくれそうなおもちゃを選びましょう。
また、大人が一緒に遊ぶことで言葉の発達も促せます。
- ひとりで集中して遊ぶ時間
- 大人と関わり合って遊ぶ時間
1歳の子どもにとって、どちらも大切な時間です。
メリハリをつけて子どもと関われるとよいですね!