この記事では中学生向けの通信教育の中でも、特に高校受験に強い通信教育を9社厳選し料金や特徴をまとめました。
高校受験に向けて通信教育で準備をしたいとお考えでしょうか?
通信教育には、塾とは違って「通塾の時間が省ける」「自分の予定に合わせて勉強できる」といったメリットがあります。
保護者の皆様が中高生だった頃に比べると各社とも格段にサービスが充実していますし、最近立ち上がった新しい会社によるサービスもあります。
「通信教育だけで高校受験に合格できるの?」という疑問にもお答えします。
通信教育を選ぶ際の参考にしていただければ嬉しいです。
【2024年最新】高校受験に強い通信教育おすすめ9選
サービス名 | 詳細 | 月額料金 | 学習方法 | 無料体験 | 運営会社 |
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進研ゼミ | オリジナルスタイル 中1:6,980円 中2:7,190円 中3:7,980円 ハイブリッドスタイル 中1:7,670円 中2:7,800円 中3:7,980円 | 紙テキスト タブレット | ◯ | 株式会社ベネッセコーポレーション | |
スマイルゼミ | 標準クラス 中1:8,580円 中2:9,680円 中3:10,780円 特進クラス 中1:15,840円 中2:16,940円 中3:18,040円 | タブレット | ◯ | 株式会社ジャストシステム | |
Z会 | 5教科セット 中1:10,370円 中2:11,170円 中3:13,490円 単科受講 中1:2,380円 中2:2,580円 中3:3,160円 | タブレット | ◯ | 株式会社Z会 | |
東進オンライン学校 | 3,278円 | 映像授業 月例テスト 実力テスト | ◯ | 株式会社ナガセ | |
ポピー | 中1:4,800円 中2:5,000円 中3:5,100円 | 紙テキスト タブレット | ◯ | 株式会社新学社 | |
すらら | 3教科:8,800円 5教科:10,978円 | タブレット | ◯ | 株式会社すららネット | |
スタディサプリ | ベーシックコース:2,178円 個別指導コース:10,780円 | 紙テキスト タブレット | ◯ | 株式会社リクルート | |
サブスタ | 7,900円 | タブレット | ◯ | 株式会社lean earns |
高校受験に強い通信教育9つ、それぞれの特徴をまとめました。
学習スタイルや対応する教科数などを比較し、お子様にとって最適なサービスを選んでください。
進研ゼミ中学講座
- 「紙のテキストのみ」と「紙+タブレット」の2タイプ
- 主要5教科+実技4教科に対応
- AIによる学習分析
進研ゼミ中学講座は、内申点対策から入試対策までオールラウンドに対応可能です。
「紙+タブレット」のハイブリッドスタイルでは、AIが一人ひとりに最適な学習プランを立ててくれます。
日々の学習状況を分析し、その日にすべき学習内容を出題してくれるのです。
また定期テスト対策として、通学している中学別の予想問題の配信があります。
過去の会員からの報告や、学校別の過去のテスト傾向を元に作られた問題のこと。
中1・中2はスタンダード/ハイレベルの2コース。
中3は受験総合/難関挑戦/最難関挑戦の3コースがあります。
東進オンライン学校
引用元:【公式】東進オンライン学校
- 名門 四谷大塚と東進がタッグを組んだ通信教育
- 実力講師陣によるレベルの高い授業
- 基本から応用まで自分のペースで学習できる
- 資料請求は無料
- 10日以内に解約すれば全額返金
東進オンライン学校は、東進ハイスクールで有名な株式会社ナガセが、四谷大塚とタッグを組んで運営されている通信教育です。
多岐にわたるコースが提供されており、生徒は自分の学習目標に合わせて選択できます。個々のニーズに対応した学習が可能です。
また生徒は自分の進捗状況を確認でき、必要に応じて補習や復習ができます。定期的なテストや模試を通じて、「どの程度学力がついているか?」など学習の成果を把握しやすくなります。
通学にかかる交通費や時間を削減できるため、コストパフォーマンスが良いと言えますね!
スマイルゼミ
- タブレットによる学習
- 主要5教科+実技4教科に対応
- 先取りやさかのぼり学習に対応
スマイルゼミなら、お子様の現在の学力に応じた学習ができます。
自分で動かせるアニメーション教材や専門の講師による映像授業など、タブレットの利点を活かしたわかりやすい教材が配信されます。
またお子様の学習状況をタブレットが分析し、「今日取り組むべき問題」を提示してくれます。
先取りやさかのぼりも自由自在。得意教科は先取り、苦手教科は1年生の内容からやり直し、といったことも可能です。
定期テスト対策も、これまでの学習状況に応じて「自分専用の対策講座」が配信されてきます。
レベルは「標準クラス」と「特進クラス」の2つ。標準クラスは中3から、特進クラスは中2の8月から入試対策が始まります。
Z会 中学生向けコース
- タブレットコースとテキストコースあり
- 5教科対応(実技4教科も定期テスト対策教材あり)
- 人の添削とAIを組み合わせて苦手を克服
Z会 中学生向けコースは、基礎から難関高校にまで対応可能です。
プロの添削者による指導と、AIによる弱点分析が特徴。
プロの添削者は「答えにいたる考え方が理解できているか」「採点者に伝わる書き方になっているか」といった観点から、答案をチェックしてくれます。
またAIが一人ひとりの到達度を分析し、最適な問題を提示してくれます。
現在の学年によらず、3年間のどの単元からでも学習できる「オープンカリキュラム」も特徴です。
苦手を克服したり、早めに3年分の学習を済ませて入試に備えたりといった自由度の高い学習が可能。
定期テスト対策は、教科書・出題範囲に応じてAIによる到達度確認、速効トレーニングというスタイルです。
基礎レベルから難関レベルまで、目標に応じてお子様を引っ張ってくれる通信教育です。
ポピー
- 教材は紙のテキスト
- 5教科対応(実技4教科も定期テスト対策教材あり)
- 教科書に準拠した教材
ポピーは価格を抑えて教科書・内申点対策をしたい人に特におすすめです。
ポピーの特徴は教科書準拠の教材「FRESTA」です。
教科書の対応ページがすぐに分かるようになっているので、学校の予習・復習がとてもスムーズ。
10~30分程度で重要事項が理解できるようになっていますので、部活などで忙しくても無理なく続けられるでしょう。
紙の教材だけで理解が難しい部分は、各教科専門の先生に質問できる「学習相談サービス」があります。
また定期テストの時期には、専用の「予想問題集」が届きます。
5教科だけでなく体育・音楽・美術・技術家庭の実技4教科にも対応していますので、内申点対策も十分です。
重要ポイントは「おぼえるモード」というコンパクトな暗記教材になっていますので、テスト前に知識を効率的に覚えられます。
すらら
- タブレットによる学習
- 3教科 or 5教科のコース
- 無学年でさかのぼり/先取りの両方に対応
すららはゲーム感覚で勉強のモチベーションを引き上げてくれる、続けやすい通信教育です。
勉強するとポイントがたまるなどの形でゲーム方式を採り入れ、勉強のモチベーションを維持する工夫をしています。
映像授業も一般的な「先生が板書をする」というスタイルではなく、キャラクターに声優の声をあてており、飽きずに勉強しやすいでしょう。
AIによる分析に加えて「すららコーチ」の学習設計サポートにより、苦手分野は基礎からやりなおし、得意分野はどんどん先へ進めることができます。
保護者はすららコーチに相談をすることができ、励まし方や見守り方のアドバイスを受けられます。
「なかなか勉強が続かない」「苦手な科目がある」というお子さんにも続けやすいでしょう。
スタディサプリ
- タブレット(授業)と紙(テキスト)
- 5教科に対応
- 基礎事項は15分前後の動画に凝縮
スタディサプリは、学習習慣のあるお子様が効率的に予復習をするのに適しています。
スタディサプリは厳選された講師による「神授業」を1番の特徴としています。
学校で50分かけて学習する内容を、15分前後のコンパクトな動画にまとめて配信してくれるので、予習・復習が効率的に進みます。
英単語や理科・社会の暗記事項は「徹底暗記マスター」というクイズ形式のアプリで手軽に覚えていけます。
さかのぼり・先取り学習にも小1~高3という幅広い範囲で対応してくれます。
「個別指導コース」というオプションでは、英数の2科目について
- 勉強スケジュール
- テキスト教材
- 担当コーチ
- 科目サポーター
という手厚い個別サポートがついてきます。
一人ではどうも勉強しづらいという方にはおすすめです。
ある程度は学習習慣があるお子様は通常のコース、一人だと難しいというお子様は個別指導コースが向いているでしょう。
サブスタ
- タブレット教材
- 5教科に対応
- 一人ひとりに「学習計画表」を作ってくれる
サブスタは一人ひとりにあわせた「学習計画表」でサポートしてくれるタブレット教材です。
サブスタに申し込むと、まず専任の学習アドバイザーからのヒアリングが行われます。
このヒアリングで作られた学習計画表に沿って学習をスタートします。
学習計画表は1ヶ月ごとに見直しをしてもらえるので、細かく軌道修正をしながら目標達成に向かっていくことができます。
学年によらない先取りやさかのぼり学習も可能です。
コンパクトな映像授業で要点をつかみ、厳選された問題で練習し、間違った箇所は動画解説で理解するというサイクルで学習していきます。
またサブスタは文部科学省の定めた「不登校生徒の出席扱い要項7項目」を満たすサポートを積極的に行っていますので、不登校のお子様についても相談してみるといいでしょう。
このように一人ひとりに「学習計画表」を作ってサポートしてくれる通信教育です。
学研通信講座
- 紙の教材
- 3教科(英国数)
- 完全担任制で一人ひとりにあわせてくれる
学研通信講座は「学研教室」で蓄積されたシステムを、家庭で再現することを目指した通信教育です。
学研の入会時には、学習到達度のわかる診断テストを受けます。
診断テストにより教科ごと・単元ごとの学力を把握し、一人ひとりにあった教材が選定されます。
もちろん学年にこだわらない先取り学習・さかのぼり学習にも対応。
またどのコースでも月に2回の添削指導を受けられます。
添削指導は完全担任制となっており、一人ひとりの習熟度に合わせて指導してくれますよ。
同時に「連絡ノート」で保護者とのコミュニケーションも取ってくれます。
家庭での状況など不安なところを記入すると、担当講師からアドバイスや進捗状況の報告がもらえます。
高校受験に強い通信教育の選び方
様々な通信教育を挙げてきましたが、この中からお子様に最適なものを選ぶのはどうすればいいのでしょうか。
選ぶための観点を以下に示しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- 継続できそうな教材を選ぶ
- さかのぼり学習・先取り学習に対応しているか
- 学習スタイルが合っているか
- 無料体験やお試し教材はあるか
継続できそうな教材を選ぶ
各社に特徴やメリットはありますが、それは全て学習を続けられたら得られるものです。
ですから「続けられそうか」という観点をまず第一に考えるとよいでしょう。
有名講師の「神授業」がいいというお子様もいれば、アニメ調のキャラクターが声優の声で教えてくれる方がいいというお子様もいるはずです。
あるいは紙の教材を、時々はお父さんやお母さんに見てもらいながら食卓で一緒に勉強する方が向いているお子様もいるでしょう。
保護者の方の意向だけではなく、お子様自身の好みを反映させて選ぶのがおすすめです。
さかのぼり学習・先取り学習に対応しているか
さかのぼり学習・先取り学習に対応している通信教育も多いですが、これは必要な機能でしょうか?
これは多くの人にとって「YES」です。
小学校と違って中学校で学ぶ内容は難しくなっており、かつ学習内容は「積み上げ式」になっています。
すなわち、理解が不十分な単元が生じてしまうと、その上に何を載せても「土台が不安定な状態」になってしまいます。
これを防ぐには、実直に分からなくなったところまでさかのぼって学習するのが一番です。
一方で先取り学習は、難関校を目指すお子さんには特に必要なケースが多いです。
ある程度早めに全範囲の学習を終えておけば、入試問題演習にかける期間を長く確保できるので、必然的に入試において優位に立つことができます。
学習スタイルが合っているか
各社それぞれに工夫を凝らして教材を作っているものの、どうしてもお子様との相性というものはあります。
特に現在は「タブレットでの動画視聴」と「紙のテキストを読む」という両極端な学習スタイルが混在していますので、どちらがお子様にとって合っているのかを見極める必要があります。
そのためには「授業またはテキストの内容が理解できるか」をお子様自身に判断してもらわないといけませんが、ここで「よく分かった?」という質問をしてもあまり意味がありません。
だいたい「よく分かる」ように教材は作られているからです。
それよりも、学んだことが正しくアウトプットできているかを見てあげましょう。
まずは教材についてくる練習問題がよいですが、できれば市販の問題集の同じ単元の問題も使ってチェックしてみるといいです。
無料体験やお試し教材はあるか
どんな通信教育が合うかはお子様によって異なるので、できるだけ複数の通信教育の無料体験を受けてみましょう。
無料体験や資料請求を行うだけで、その通信教育の特徴や雰囲気がしっかり把握できますよ。
高校受験は通信教育だけで合格できる?
高校受験のために塾に通っている子も多い中で、通信教育だけで大丈夫?そんな不安を持たれる保護者様も多いでしょう。
結論から述べますと、通信教育だけで高校に合格することは可能です。
ただし注意すべき点があります。
「塾のように人の目でリアルタイムに見てもらえない」というデメリットを補えるか、という点です。
各社とも「添削」や「学習プラン」などでできるだけ「人の目」を入れるように工夫してはいますが、どうしても人間どうしの直接対面に比べると不足が生じるのは否めません。
先生とお子様が直接対面することで得られるものは、
- 日々のモチベーションの維持
- 決まった曜日の決まった時間帯に勉強するという「強制力」
- ちょっとした悩み相談
- 答案が完成するまでの様子へのフィードバック
などがあります。これらはまだまだリアルタイムの「人対人」に及ぶサービスを作ることが難しい分野ではないでしょうか。
お子様に勉強習慣があまり身に付いていない場合は、「保護者様が『人の目』の役割をする」「塾の夏期講習や冬期講習などを利用してみる」などを検討した方がいいでしょう。
競争率の高い難関校を受験する場合も、「先生に直接見てもらう」「ライバルの雰囲気を間近に感じる」ということは重要です。
高校入試に向けて上手に通信教育を活用しよう
高校入試に対応できる通信教育を9社、ご紹介しました。
紙のテキストもあれば映像授業もあり、添削や個人個人の学習プランの有無など、各社に特徴があります。
また塾が万能でないのと同様に、通信教育も万能ではありません。
お子様の個性や学力状況に応じて、複数社の無料体験を受けて比較検討されることをおすすめします。
志望校合格に向けて、上手に通信教育を活用しましょう。